本書のターゲットはエンジニア歴5年のHCMも含めた人事システム 未経験者です。そうした方がHCMを始めたときの最初の壁は、給与 計算です。従業員マスタにデータを登録し、給与計算を実行して、給 与明細に残業代や健康保険料など思うような金額を出せるように なれれば初心者卒業です。本書の2章では、みなさんがご自身でそ のレベルに達するのに必要な情報をお伝えします。 実際のプロジェクトでは、「年末調整」、「算定」、「月変(げっぺん)」 、「所定労働日数」などの用語が登場します。3章ではよく登場する 用語のイメージを私なりの言葉で説明します。 私がHCMに最初に触れたのは新卒3年目のことで、そのときの経験 を踏まえて言えることは、「まずは給与計算を回せるようになりまし ょう。そして、最低限の用語を理解しましょう。」ということです。本 書はそのお手伝いをします。 なお、最新のSAPの製品ラインナップにはSuccessFactorsというク ラウドベースの人事管理システムが加わっていますが、本書では取 り扱いません。
Hiroshi Semba
は愛媛県出身で、ABAP開発者として3年、HRコンサルタントとして12年、COコンサルタントとして1年の経験があります。様々な業種を経験し、直近では食品メーカーへのS/4HANAの品目元帳の導入に携わりました。また化学メーカーへのグローバル人事システムの導入ではスペイン、スイス、ロシア、アメリカ等の現地法人の担当となり、ユーザテスト支援(オンサイト)や本稼働サポートを実施しました。週末にボランティアで英語やSAPの講師を務めることもあります。